札幌市電の新型車が車庫で破損…運転手のポイント操作ミス 運行再開まで3か月

事故発生当時の様子。10月にデビュー以来、2ヶ月も経たないうちにトラブルに見舞われた1100形。
  • 事故発生当時の様子。10月にデビュー以来、2ヶ月も経たないうちにトラブルに見舞われた1100形。
  • 事故の経緯。1100形はスイッチバックする形で構内を移動するが、運転手が「P12」の確実な通過に気を取られて、手動式ポイントである「P13」の切換えを失念して進行、異音に気づき緊急停止したという。札幌市交通局ではすべての運転手や運転管理室に対して注意喚起を行なうとともに、全運転手を対象に構内作業全般について定期的な指導教育を徹底していくとしている。

札幌市交通局は12月12日、札幌市電の新型低床車両1100形「シリウス」の運行を当面の間休止することを明らかにした。

「シリウス」は、連接タイプのA1200形低床車両を単車タイプとしたもので、10月に営業運行を開始した。ところが、11月28日19時45分頃、札幌市電の車庫にあたる電車事業所(札幌市中央区)での構内運転中、前部の車輪と後部の車輪が別々の線路に進入し、床下の配管や配線の一部が破損したという。

原因は、構内における転線中に運転手がポイント操作を誤ったこと。事故後、製造メーカーであるアルナ車両(大阪府摂津市)による実地調査などが行なわれ、札幌市交通局では、運行再開までに3か月程度かかる見込みとしている。なお、この事故による今後の運行への影響はないという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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