スバル・ニュルブルクリンクチャレンジ2019「総合順位にこだわっていく」

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●勝利の女神

STI=スバルテクニカインターナショナルは2日、東京・三鷹市にある、東京スバル三鷹店リニューアルオープンイベントでトークショーを開催し、NBRチャレンジの辰己英治総監督が登場し「来年は総合順位にもこだわっていきたい」と意気込みを語った。

スバルのモータースポーツ部門を司るSTI(スバルテクニカインターナショナル)は、東京スバル三鷹店のリニューアルオープンイベントで、ニュルブルクリンクチャレンジの総監督を務める、辰己英治総監督のトークショーを開催した。

トークショーには辰己英治総監督と、チームスタッフでドライバーのケアやスタッフの食事などを担当する、篠崎久美子さんと渡邊友里さんも一緒に登場。辰己総監督は「彼女たちがいるときは負けていない。いわば勝利の女神なんです」と笑ったが、現実的に2人が参加している年では負け知らずだという。「男ばかりのチームの中に女性がいることで、チームが柔らかくなり雰囲気がよくなる」とも語った。


2018年のニュルブルブリンクチャレンジについては、「トラブルが多かった。なかでも音量規制に引っかかってしまい、マフラー交換やエンジン出力のプログラミングを変更せざるを得ないなど、ドライバーにクルマが持っている本来の力を発揮させてあげらなかった」と、苦労話などが語られた。

また、タイヤについても「グランプリコースでは晴れていても、オールドコースを含めて全長約25kmあるニュルでは、どこかで天気が違うこともある。そういった意味ではタイヤ選択にも苦労があり、安全策でドライバーを送り出さなくてはならず、スリックタイヤで送り出して、山間部で雨が降っていると、帰ってくるまで心配でならない」という、ニュルならではの心配事も語られた。


●ニュルカレーは2012年から

チームスタッフの篠崎さんと渡邊さんの担当部分では、仮眠を取るドライバーのケアについても語られ、「ドライバーは自分のスティントが終わると仮眠を取るが、次のスティント分も考えて起きる時間も早めに動いてくれてとても助かるし、常に次のこと次のことを考えて行動しているのが印象に残っている」と語った。

また深夜にスタッフに振舞われる“ニュルカレー”については「2012年から始めた。日本人ならやはりお米が食べたいだろう、と。深夜はかなり寒くなるので、暖かいものを食べてもらいたい。メカニックは仮眠をとることもできないので元気をだしてもらいたい」という気持ちからスタートしたと、現地からの中継を見ているファンの間でも人気の高い、カレーが始まった経緯も語られた。


●現場で進められることはすでに進めている

2019年のニュルブルブリンクチャレンジについて辰己総監督は「出場のGOサインを出すのは経営陣が考えることなので、現段階ではなんとも言えないが、現場で進められることはすでに進めている。2018年モデルでトラブルを起こした部分の洗い出しも済んでいるし、改良すべき点についても話し合いを進めている」と語った。

また「ニュルブルブリンクチャレンジは車両開発と人材育成のために大事なプロジェクトで、市販車の開発にも役立っている。ニュル車は一般ユーザーのみなさんの乗っているクルマとほとんど同じようなパーツを使っている。AWDで参戦しているのもスバルだけで、重量もかさむがスバル=AWDというのを訴えていきたい」と語った。

来年もニュルブルブリンクチャレンジに出場するならば、「総合順位で上の方を狙っていきたい、そのためにはどうするのか、今からやれることはどんどん進めていきたい」と意気込みを語った。

《雪岡直樹》

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