MT車が予想以上のバカ売れ…ホンダ シビック 新型、受注の半数近くがMT車に

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MT車の販売比率が35%にものぼるというホンダ シビック ハッチバック
  • MT車の販売比率が35%にものぼるというホンダ シビック ハッチバック
  • ホンダ シビック ハッチバック(MT車)
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  • ホンダ シビック ハッチバック
  • ホンダ シビックタイプR
  • ホンダ シビックタイプR
  • ホンダ シビックタイプR
  • ホンダ シビック ハッチバック

9月に発売したホンダの新型『シビック』が好調だ。シリーズ全体の10月までの累計受注が、1万2000台を超えたという。さらに、ハッチバック車に設定されるMT(マニュアル・トランスミッション)車の受注比率が約35%、およそ2100台にものぼる人気となっていることがわかった。これは高性能スポーツ車「タイプR」を除いた数字である。

10代目となる新型シビックは、Cセグメントでトップクラスの「操る喜び」の提供を目指し、プラットフォーム(車体)から全面刷新。セダン、ハッチバック、そしてタイプRとの同時開発とすることで、高剛性、軽量かつ低重心・低慣性なボディを共有しベース車の性能を向上、スポーツ車に求められる限界性能を高めることに成功した。

シビックは2010年を最後に、日本での販売を終了。いっぽうでグローバルモデルとして、北米ではセダン、欧州などではハッチバックを生産・販売していた。9代目は欧州で生産されたタイプRのみ日本でも750台が限定販売されたが、予約が殺到し話題に。またシビック不在期間のホンダのラインアップでは、コンパクトカーの『フィット』から、中型サイズセダンの『アコード』の間を埋める車種がミニバンしかなかったことなどもあり、大衆車の代表格であったシビックの日本での復活を望む声があがっていた。

ホンダの八郷隆弘社長は新型シビックの発売に際し、「シビックは、ホンダらしさを象徴するクルマ。台数が出るとは思っていないが、ホンダらしさを日本のお客様にも見て頂かなければ、という思いから日本での販売を決めた」と語っていた。シリーズの月販目標台数は2000台としているが、発売から実質1か月で1万2000台を受注。予想以上の反響にホンダ社内でも驚きの声があがったという。
ホンダ シビック ハッチバック(MT車)
さらに予想以上だったのが、MT車の人気だ。1万2000台のうち約半数がハッチバックで、うち35%がMT車となっている。MT車のみのタイプRと合わせると、シリーズ全体の半数近くにものぼる。現在MT車をラインアップするメーカーは数少ない。比較的スポーツ色を打ち出しているホンダでも、『S660』と『フィットRS』に設定があるのみだ。スポーツ走行をしたいという目的だけでなく、普段の運転でもMTが良い、という一定のユーザーの要求に対し、新型シビックが“刺さった”ということだろう。

予想以上の反響を受け、供給が追いついていない状態で、ハッチバックは2018年4月、タイプRは同夏ごろの納車になるという。ホンダはこれを早めるべく、生産体制を整えているということだ。

ホンダ シビックタイプR

《宮崎壮人》

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