支払いの不安を解消、タクシー事前確定運賃の実証実験始める...国交省

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タクシー(イメージ)
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国土交通省は44事業者、4648台のタクシーと共同で、運賃の事前確定実証実験を8月7日から都内でスタートする。

事前確定運賃とは、配車時に目的地までの距離や所要時間に応じてタクシー会社が運賃を算出。運転士が選択した経路や渋滞などに関わらず、乗客は事前に確定した運賃でタクシー利用ができる。

到着するまで運賃が確定しないメーター運賃と比較して、支払額を気にすることなく乗車できるため、よりタクシーの利用頻度を上げることが期待される。

実証実験では3000円以上の利用で、事前予約・配車依頼を受けた場合に限定して行う。運賃の算出は配車アプリを使用する。国交省は利用者保護のためにタクシー会社の事前運賃の算出には、事前確定運賃の総額とメーター運賃の総額とのかい離が±2パーセント以内に収まること、事前確定運賃が距離運賃の1.3倍を超えないことを条件にした。

事前確定運賃での利用する場合は、希望者がスマートフォンなどの配車アプリからタクシー会社に依頼する。利用可能なアプリは、「全国タクシー」日本交通グループ、「大和自動車交通タクシー配車」大和自動車交通グループ、「モタク」第一交通産業グループ、「kmタクシー」国際自動車グループの4種類。ダウンロード開始は、全国タクシーは8月1日から、そのほかは8月7日から。

1週間ごとに事業者から輸送実績の報告を受け、利用者アンケートを実施して、事前確定運賃が実走と比較して適切であったかどうかの検証も行う。実験参加車両でもタクシーメーターは作動させるが、事前確定運賃で運行中はメーターをカバーで覆う。

実験のエリアは、東京23区と、武蔵野市、三鷹市。実験は10月6日まで。

《中島みなみ》

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