松下信治、FIA-F2 スペイン戦レース2で今季初勝利…2日続きでホンダの若手育成選手が朗報もたらす

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
F2で優勝した松下信治(左)と、前日にGP3で優勝した福住仁嶺。
  • F2で優勝した松下信治(左)と、前日にGP3で優勝した福住仁嶺。
  • 松下信治がFIA-F2で今季初優勝。
  • 松下信治がFIA-F2で今季初優勝。
  • 松下信治(写真先頭 #7)がFIA-F2で今季初優勝。
  • 松下信治がFIA-F2で今季初優勝。
  • 松下信治がFIA-F2で今季初優勝。
  • 松下信治がFIA-F2で今季初優勝。
  • 松下信治がFIA-F2で今季初優勝。

現地14日、F1スペインGPと併催されているFIA-F2選手権(旧GP2)今季第2大会のレース2で、松下信治がシーズン初勝利を飾った。前日には福住仁嶺がGP3初優勝を達成しており、2日連続でホンダの若手育成選手がバルセロナで好成績をおさめた。

埼玉県出身の23歳、松下信治(のぶはる)は2014年の全日本F3チャンピオンで、翌15年からGP2~FIA-F2に参戦中(今季からシリーズ名称が変更に)。松下はホンダの若手育成プロジェクトの支援を受けるドライバーのひとりで、現在はF1マクラーレン・ホンダのテストドライバーにも名を連ねている。

F1に最も近いといわれる上級ワンメイクフォーミュラシリーズで、松下は過去2年も優勝を飾ってはいるのだが、ランキング的には9位、11位ともうひとつの結果が続いていた。今年2月のホンダの今季モータースポーツ活動発表会の際には、本人も「しっかりやらないといけないと思っています。今年が(F2参戦は)最後の年だと思うので。力強いレースをしたいです」と、3年目に向けて「勝負の年」であるという意識を強くにじませていた。

今年もART Grand Prixチームから参戦の松下は、4月の第1大会バーレーンではあまりいい結果を残せなかったが、今回のスペインでは前日のレース1を4位で終え、この日のレース2は上位8台リバースグリッド制により5番グリッドからのスタートに。松下は好スタートで順位を上げ、レース後半には先行車のオーバーランにも乗じて首位に上がるなどして、今季初優勝を飾った。

松下信治のコメント
「前回の優勝が去年のモナコ(約1年前)だっただけに、ここで勝ち、表彰台(の頂点)に戻ることができてよかったです。本当に嬉しいですね。昨日(のレース1で)はタイヤのマネージメントが難しかったんですが、昨夜、チームのみんなとしっかり分析をして、自分のドライビングスタイルに合うよう、今日はいろいろとマシンに変更を施して臨みました。ですから今日はだいぶ良くなっていましたね」

各大会2レース制のF2では予選結果を直接反映したグリッドでスタートするレース1の方がポイントが大きいため、レース2で1勝したとはいえ、松下の第2大会終了時点のポイントランクは計31点で5位にとどまっており、首位とは42点差ある状況だ(レース1の優勝が25点)。小さくはない差だが、今回の勝利を弾みに残り9大会(F1併催が基本)での追い上げに期待したい。

なお、前日にF2の次位カテゴリー「GP3」のレース1で初優勝を飾った福住仁嶺(ART Grand Prix)は、リバースで8番グリッドからスタートしたこの日のレース2では6位。今回の開幕大会を終えた段階でポイントランク首位に立っている(現在29点、後続へのリードは4点)。

来季からはホンダがザウバーにもパワーユニットを供給することが決まり、F1のホンダ勢がマクラーレンと併せて4台になる。ホンダ系の日本人若手ドライバーにとってはチャンス拡大と考えられる状況だけに、今回のスペインGP併催のF2、GP3から届いた連日の朗報は、将来的な日本人F1ドライバー復活の期待値を上げることにもつながりそうだ。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集