アミューズメント機器製造のKHP、特別清算開始…創業時はオート三輪ホープスターを開発

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東京商工リサーチによると、オート三輪「ホープスター」の開発などで知られるKHP(旧:ホープ)が3月31日、東京地裁より特別清算開始決定を受けた。負債総額は11億6165万円だが、大きく変動している可能性がある。

同社は太平洋戦争後、自動車開発・生産を目的に「ホープ商会」として創業。オート三輪「ホープスター」を開発するなど実績を残したが大手企業との競争激化から徐々に劣勢を強いられ、1974年3月にアミューズメント機器製造に業態をシフトした。遊園地や商業施設へアミューズメント機器を供給し、「ワニワニパニック」などの有名アミューズメント機器の製造実績があり、業界内で高い知名度を有していた。また、関連してアミューズメント施設の運営にも手掛け事業を拡大。1998年2月期にはピークとなる売上高31億0078万円を計上し、2001年には川崎市マイコンシティ内に本社工場を新築した。

しかし、その後は家庭用ゲーム機やインターネットの普及、スマートフォンゲーム市場の台頭などもあり、2009年12月期には売上高が10億円を割り込んだ。業績不振が続き、過去の事業拡大や不動産投資に伴う多額の借入金負担が重荷となっていた。2016年12月31日、株主総会の決議で解散し現商号に変更するとともに、登記上本社を現所在地に移転し、今回の措置となった。

《纐纈敏也@DAYS》

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