●トヨタのインド販売、新型ミニバン効果で81%増 3月
トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)は4月1日、3月のインド新車販売台数を公表した。総販売台数は1万4432台(輸出を含む)。前年同月比は28.7%増と、4か月連続で前年実績を上回った。
3月実績の1万4432台の内訳は、インド国内販売分が1万3796台。前年同月比は81%増と、5か月連続のプラスとなった。
車種別実績では、2016年5月に発売した新型ミニバンの『イノーバ クリスタ』が好調。8月にガソリン車を追加したこともあり、累計およそ7万5000台と人気が続く。また、SUVの『フォーチュナー』も、新型の販売が好調。
また、TKMは2012年4月から、現地生産車の『エティオス』シリーズの海外向け輸出を開始。3月はこのエティオスを、636台輸出した。前年同月に対して、53.6%減と大きく減少し、2か月連続の前年割れ。
トヨタの2016年のインド新車販売台数(輸出を含む)は14万6016台。前年比は6.2%減だった。
●ホンダのインド販売は8.7%増 3月
ホンダのインド現地法人、ホンダカーズインディアリミテッドは4月3日、3月のインド新車販売の結果を発表した。総販売台数は1万8950台(輸出を除く)。前年同月比は8.7%増と、2か月連続で前年実績を上回った。
1万8950台の内訳では、小型セダンの『シティ』が6271台で、3か月連続の首位。以下、『フィット』が3527台、コンパクトカーの『アメイズ』が3296台、『BR-V』が1436台、『ブリオ』が540台。
2017年3月中旬にインド市場に投入された新型コンパクトSUV、『WR-V』は3833台を販売。ほぼ半月の販売実績ながら、シティに次ぐ2位に急浮上した。また、2月のインドからの輸出実績は、145台だった。
ホンダの2015年度(2015年4月から2016年3月)のインド新車販売は、前年比2%増の19万2059台。3年連続で販売記録を更新した。2016年の販売台数は15万6107台。前年比は22.9%減と落ち込む。
ホンダカーズインディアリミテッドの上野洋一郎社長兼CEOは、「シティとWR-Vが3月実績に貢献した」と語っている。