【新聞ウォッチ】米ウーバーの自動運転車横転事故、試験走行中を一時停止

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ボルボ/ウーバーの自動運転実験車
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年3月27日付

●東電社長に小早川氏、最終調整、会長は日立・川村氏(読売・2面)

●北海道新幹線、開業1年229万人運ぶ(毎日・31面)

●東芝WH破産法申請、米原発子会社28日にも、韓国電力公社に支援要請(日経・1面)

●本社世論調査、政府説明「納得できず」74%森友問題、内閣支持率横ばい(日経・1面)

●EV充電時間三分の一、普及団体が規格改定、電池大容量化で(日経・5面)

●ウーバー自動運転車事故、米で試験中、サービス中断、運転手・機械やり取り課題(日経・5面)

●ニュース一言、マツダ小飼社長(日経・5面)

ひとくちコメント

米ライドシェア最大手のウーバー・テクノロジーズの自動運転車が、アリゾナ州で走行試験中に一般車両と衝突して横転事故を起こしたという。事故による重度の負傷者は出ていないものの、同社は走行試験を一時停止したそうだ。

米地元メディアが報じたのを受けて、きょうの日経なども取り上げている。それによると、事故が発生したのは3月24日で、人間が運転する一般の車がスウェーデンのボルボ・カーと共同開発したウーバーの自動運転車に道を譲ろうとして失敗し、衝突したのが原因のようだ。ウーバーの自動運転車には運転席と助手席に人が座っていたが、自動運転モードになっていたとみられている。

カリフォルニア州では昨年2月、IT大手グーグルの自動運転車が走行試験中にバスと衝突する事故が発生。フロリダ州でも米電気自動車メーカーのテスラ・モーターズの車が自動運転中にトレーラーと衝突、テスラ車の運転手が死亡する事故があった。

日経によると、ウーバーの今回の事故は、「機械と人間がやり取りする技術開発が未熟なために起きた可能性が高い」とみており、米デューク大のメアリー・カミングス教授は「完全な自動運転の実現には15年はかかる」とのコメントを伝えている。

昨夜は幾多の失敗を繰り返しながらもあきらめずに、国産のクルマ作りに人生を賭けた男たちの熱い思いを描いたTBS系の大型スペシャルドラマの続編「リーダーズ2」が3年ぶりに放送された。草創期のトヨタ自動車がモデルで半世紀以上も前の物語だが、自動運転車の開発も失敗を重ねながら夢をカタチにしていくという、モノづくりの挑戦はこのドラマと全く同じことだろう。

《福田俊之》

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