3.11の教訓、首都圏鉄道で列車停止訓練…京急は外国人対応も着手

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都営新宿線
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  • 京急川崎駅の4か国語表記の例

「東日本大震災の経験を風化させることなく、防災意識の高揚を図るため」。東北大震災の翌年から毎年、首都圏の私鉄各線などは、大地震を想定した列車停止訓練を3月11日に行っている。東京都交通局は3月4日、その概要を伝えた。

都交通局では、都営地下鉄全線、都電荒川線、日暮里・舎人ライナー、上野モノレールで列車停止訓練を実施。東日本大震災が発生した3月11日14時46分から数分間、駅間・駅での一旦停止・減速運転の訓練を行う。

昨年は、東京都交通局のほか、東京メトロ、京成電鉄、北総鉄道、東葉高速鉄道、関東鉄道、小田急電鉄、江ノ島電鉄、箱根登山鉄道、京王電鉄、ゆりかもめ、横浜シーサイドラインなどが同様の訓練を実施した。

また京急は、3月4日から11日までに、京急線全72駅(泉岳寺駅除く)で、災害時の緊急避難場所の案内図を4か国語(日・英・中・韓)表記に変更する。

同社は、東日本大震災が発生した2011年3月から7か月後の10月に緊急避難場所の案内図を前駅で掲出。現在は大規模火災が発生した時」「強い地震が発生した時(津波のおそれがない時)」「大津波警報が発令された時」に分け、災害発生時の避難場所、避難経路、案内図掲出場所の海抜を表記している。

今回、日本語、英語、中国語(簡体字)、韓国語の4か国語表記に変更することで、利用者の国内外を問わず、災害発生時に安全な場所へより的確に避難・誘導できるという。

《レスポンス編集部》

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