バスタ新宿周辺渋滞の速効対策「既存の構造物に干渉しない方法で」

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甲州街道上り線、左折レーン延伸付近
  • 甲州街道上り線、左折レーン延伸付近
  • 甲州街道上り線側の歩道
  • 甲州街道、バスタ新宿出入口付近
  • 甲州街道を下から見る。右のビルがバスタ新宿

東京新宿のバスターミナル「バスタ新宿」を出入りする高速バスなどで、付近の甲州街道や明治通りが混雑する課題に対し、国交省は速効対策を施している。新宿四丁目交差点を甲州街道の新宿四丁目交差点手前の左折レーンを延伸させる対策についても進捗があった。

国は、バスタ新宿周辺の渋滞対策として、「高速バス運行経路の見直し」「左折レーンの延伸」「警視庁と連携した乗降対策の強化」の3つを速効対策として「2016年内から順次実施する」と昨年末に伝えていた。

甲州街道(国道20号)の都心方面は、新宿四丁目交差点で明治通り(都道305号)へ左折する車列が延び、バスタ新宿前付近の直進車線まで渋滞することがあった。国は、バスタ新宿から出てきたバスが、同交差点を左折する高速バスの数を平日1日110台、休日1日130台とカウント。速効対策として、高速バス運行経路の見直し、左折レーンの延伸をあげていた。

左折レーン延伸は、道路構造を部分的に見直し、左折レーンを現状45mから65mへ、約20m延伸させるというもの。3月2日、東京国道事務所は「いまできることとして、少しでも道路を切り広げることで、左折レーンを延ばし、直進・右折の3車線スペースを確保した。今後は、さらなる対策ということで左折レーンの構造の見直しなどの検討に入っている」と話していた。

左折レーンの左脇には、徐々に幅が狭まっていく歩道が存在し、その隣には側道や地下鉄の西新宿駅E9地上出入口がある。「現状では、こうした既存の構造物には干渉しない方法で検討している」という。

いっぽうで、甲州街道の下り調布方面も渋滞する。3月の平日夕方に現場に立ってみると、バスタ新宿から甲州街道へと出る方向の信号で、左折可の青が約30秒、右折可が約30秒灯る。このバスの出入りを待つ甲州街道下り線のクルマは、1分以上の赤信号で動けないまま。

国は、「さらなる対策」として、「警視庁との連携による交通流対策の強化」をあげている。今後、西新宿1丁目やバスタ新宿前交差点を含めたバスタ新宿周辺で、警視庁と連携し交通流対策の強化を検討していくという。

《レスポンス編集部》

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