アイシン精機、ミラノデザインウィーク2017の出展概要を発表

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アイシンブースの見取り図
  • アイシンブースの見取り図
  • アイシンブースのエントランスイメージ
  • 磁性流体の一部が磁力の反発で薄く盛り上がり、トレッドパターンのようになっている
  • 磁性流体の盛り上がりを精緻に制御することで美を表現しつつクルマを予感させる
  • 磁性流体の下を走る磁性体
  • 概要を紹介するアイシン精機の松井明子デザイン部長
  • 昨年は「ベスト・エンゲージメント賞」を獲得。そのトロフィーも展示された

アイシン精機は3月2日、『ミラノデザインウィーク2017』への出展を前に、概要説明会をAXISギャラリー(東京・六本木)で開催した。同社のミラノデザインウィークへの出展は今年で4年連続となる。

ミラノデザインウィークは、毎年開催されている国際家具見本市「ミラノサローネ」に合わせて、ミラノ市の各所で催される世界最大級のデザインイベント。今年は4月4~9日に開催され、アイシン精機はトリエンナーレ美術館「クーボB」2階を会場とする。

アイシン精機の今回の出展テーマは『The next frontier in mobility』。「モビリティの新しい時代を拓き、人とクルマの新たな関係をリードしていくことを目指す」というメッセージを込めたものだという。これまでは同社の手がける事業の中でパーソナルモビリティやミシンに焦点を当てた展示をおこなってきたが、今年は自動車関連技術を中心としているのが特徴となる。

今回の参加クリエイターは吉泉聡(デザイナー)、吉本英樹(デザインエンジニア)、阿部伸吾(映像クリエイター)の3名。このほか会場デザインは森ひかる、総合プロデュースを桐山登士樹、テクニカルディレクターを遠藤豊が担当するという顔ぶれとなっている。

会場では吉泉氏の手がける作品の概略モデルが展示された。磁性流体の平面がタイヤのトレッドパターンのように薄く盛り上がり、それが平面状を移動するというものだ。アイシン精機の「自動運転領域への取り組み」をモチーフとしたもので、同氏によれば「クルマの美しい動きを、気配として感じさせる」という意図だという。

ミラノでの実際の展示ではもっと大きな平面を使い、4台のロボットを協調制御で動かすことで4輪を表現。コーナリングの軌跡やABSの動作状態を思わせる状態などさまざまなタイヤの動きを表現しつつ、効果音などを加えて演出することになっている。

このほかミラノでは「コネクテッド領域への取り組み」をモチーフとした吉本氏の展示と、ゼロエミッションやその他の技術をモチーフにした阿部氏、遠藤氏による映像などが展示されることになっている。

《古庄 速人》

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