元アウディのエンジン開発部門の責任者、Ulrich Weiss氏が、「アウディのトップが、ディーゼルエンジンの排ガス不正に、早くから気づいていた」と、ドイツの裁判所に告発した。この件を受けて、アウディの監査役会が声明を発表している。
これは2月24日、アウディの監査役会が明らかにしたもの。「アウディ監査役会は、ルパート・スタドラーCEOに対する告発を拒否する」と発表している。
アウディ監査役会はこの告発を受けて、法律事務所のGleiss Lutzに調査を依頼。当時、アウディのエンジン開発部門を統括していたUlrich Weiss氏の告発内容を調べた。その結果、同氏の主張は、誤りと判断したという。
アウディの属するフォルクスワーゲングループ取締役会のマティアス・ミュラー会長は、「アウディ監督役会は、ルパート・スタドラーCEOに対する信任を表明する」と述べている。