成田空港連絡ルートに選択肢、物流も加速…圏央道茨城県区間 2月26日全通

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2月26日全通、圏央道
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2月26日開通の圏央道 茨城県区間(境古河IC~つくば中央IC 28.5km)は、成田空港と日光・那須、富岡製糸場、川越などを結ぶ観光アクセスの向上のほか、成田空港連絡バスのルートの選択肢を増やす。

関越交通(群馬県渋川市)と千葉交通(千葉県成田市) が共同運行するアザレア号(成田空港線)は、前橋と成田空港の間(219km)を1日10往復、3時間40分で結ぶ。関越交通は、圏央道経由へのルート変更も検討するという。

「通常は、関越道、大泉JCT、外環道、川口JCT、川口線、小菅JCT、中央環状線、葛西JCTJ、湾岸線、東関道と経由する。圏央道(境古河~つくば中央)の開通により、時間短縮、定時性の向上が期待される。圏央道経由へのルート変更も将来的に視野に入れている」(関越交通)

「成田空港から秩父・長瀞までの所要時間が最大20分短縮する」と国交省とNEXCO東日本はその開通効果を伝える。前出の関越交通のルートよりもさらに都心側のルートとなる深川線、都心環状線、池袋線を経由するルートで新空港IC→花園ICが135分から115分に短縮されるという。

川越観光自動車・東武バスウエスト・千葉交通の共同運行による森林公園駅・坂戸駅・川越駅~成田空港線も、アザレア号と同じルート。川越観光自動車は、「すぐに変更するとはいかないけど」と前置きしながら、「迂回ルート認可の新たな選択肢には入る」と話していた。国交省とNEXCO東日本は、旅客輸送のルート選択機会が増えるとともに、貨物輸送にもメリットがあるとも伝えている。

「東名道と東関道を半円状に結ぶ圏央道沿線には、1600もの大型物流施設がある。これらの生産性向上が加速する可能性もある。また、工場立地件数3年連続全国第1位の茨城県は、区画整理事業などもすすみ、圏央道の茨城県区間全通よってさらに企業立地が増えると見込む」

《レスポンス編集部》

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