フォード広島、特別清算開始…負債総額8億円

自動車 ビジネス 企業動向
フォード(ロゴ)
  • フォード(ロゴ)

東京商工リサーチによると、フォード広島が2月3日、広島地裁から特別清算開始決定を受けた。負債総額は推定8億円。

同社は1982年7月、フォード車の販売チャンネルであるオートラマの地域販社「オートラマ広島」としてマツダ車の販社2社との共同出資で設立。店舗展開を進め、1992年10月期の売上高は約26億8700万円を計上、1994年5月に「フォード広島」に商号変更しフォード車専門ディーラーとなっていた。

しかし、景況悪化とともに他メーカーとの競合は激化、販売台数は落ち込み、2003年10月期には売上高10億円台を割り込んでいた。その後も環境は改善せず、2006年10月期以降は売上高が10億円に達することはなく、赤字計上が続き多額の債務超過となっていた。2015年10月期には『マスタング』『クーガ』『フォーカス』『エクスプローラー』の4車種が投入されたが、売上高は5億7099万円に低迷。同期は、実質休眠状態となっていた自動車リースおよびレンタカー業を行う子会社整理に伴う特別損失計上もあって、8181万円の赤字を計上し債務超過額はさらに膨らんでいた。

そして2016年1月、フォードジャパンが日本国内の事業撤退を表明し、国内の直営および独立系ディーラーとの契約を終了させたことから店舗を閉鎖、同年10月31日に株主総会の決議で解散していた。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集