【ノスタルジック 2デイズ 2017】旧車メディア大集合、主催者ライバル社も

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ノスタルジック 2デイズ 2017
  • ノスタルジック 2デイズ 2017
  • 『高速有鉛』次号の付録。胸が熱くなる。
  • 心憎いグッズの数々。ファンはマニアだけではない。
  • 絶版車のカタログ。格安だ。中には元の所有者がクルマ選び際に苦悩下と思しき筆跡のあるものも。車選びはいつの時代も楽しいものだ。
  • さらっと出てくるブルーバードのカタログ。結局すべてチェックすることになる。
  • 旧車天国は、次回は11月19日。
  • ノスタルジック 2デイズ 2017
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パシフィコ横浜で開催されたノスタルジック2デイズ。主催は『ノスタルジックヒーロー』や『ハチマルヒーロー』を発行する株式会社芸文社だが、実はこのイベントライバル誌メーカーのブースも充実している。

クルマを対象とする中でもかなりコア層、特定の趣味の人を対象としており、旧車ライフを楽しむ人たちへの情報発信として、他社のイベントでも、芸文社が取材、出展などの事例もあり、業界を挙げて取り組んでいる様がうかがえる。

オールドタイマーなどを発行する八重洲出版ブースでは、発行している雑誌のバックナンバーを販売するほか、次回11月19日に開催される「旧車天国」の告知に余念がない「一人でも多くの人にお知らせしようと思います。業界を挙げてコンテンツを提供していきたい」と話す。

様々な自動車に関する書籍を出版している三樹書房ブースでは、その書籍のテーマに沿ったレジェンドと言ってもいい、名エンジニアなどのサイン入りの書籍も売られていた。

「正直危機感を感じています。産業遺産でもある古いクルマに関する書籍は、早くまとめておかないと、今後はまとめることが難しくなるかもしれません。日本でも自動車産業が50年を超えてきました。当時をリアルに知っている人も高齢化しています。資料一つ集めるのにも大変ですし、あの頃の裏話、エピソードなども、取材してまとめておける機会としては、待ったなしの状況になってきていると思うのです」とブース担当者。

「一度出版しておけば、追加したりすることも可能ですし。こうして編纂した本は珍しい写真などもいれていますので、資料としての価値もあると思います。旧車に関心のある、ノスタルジック2デイズ来場者の皆さまにはまず手に取っていただきたいですね」と話していた。

USDMと言われる北米仕様の再現など、独自の切り口で根強いファンの多い『高速有鉛』のブースでは、書籍やファンの心をくすぐるオリジナルグッズに加え、格安の、懐かしいクルマのカタログの販売も。「いつもつい覗いてしまうのです。古いクルマのカタログには懐かしいクルマに関する内容だけではなく、この体裁、雰囲気がその時代を映していると思うのです。懐かしくみています」とイベントでよく購入するという来場者は話す。

またクルマに限らずあの頃のなつかしさを切り取り、当時を懐かしむ人の人気の高い『昭和40年男』もブースを出展。「実は最近若い人でもこの雰囲気、この時代に興味を持ってくれる人が多いのです。そういう世代を超えた話題の中心、共感できるハブになってくれるのはうれしいですね」と担当者は話していた。

「ファンの心をつかむために積極的に盛り上げていかないと!」。イベントスタッフの一人は話していた。旧車を通じて旧車ファンに、そして多くに人にクルマの魅力を届けようという旧車メディアの垣根をえた動きは大いに歓迎したい。

《中込健太郎》

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