【BMW 5シリーズ 新型】背反する性能を実現するドライビングダイナミクス

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新型BMW『5シリーズ』は、走行性能や燃費などのドライビングダイナミクス改善のために、軽量化とエアロダイナミクス向上に取り組んだ。

軽量化においては、アルミニウム高張力鋼板やマグネシウムなどの素材を組み合わせることで、最大で100kg、日本仕様においては最大80kgの重量低減を実現。具体的にはルーフ、ドア、エンジンフード、トランクリッドなどにアルミ合金を採用することなどで、「ブレーキ性能、ハンドリング、加速性能向上に繋がっている」とは、ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)BMWブランド・マネジメントプロダクト・マーケティングの大野憲氏の弁。

新旧、競合車との比較では、523dにおいては60kg、530iでは80kg軽量化。523dとメルセデスベンツ『E220d』とでは100kg、540i xDriveとE400 4MATICとでは約70kg5シリーズの方が軽量だ(いずれもBMW調べ)。大野さんは、「これは軽量化の面においても5シリーズが属するセグメントをリードしている証だ」と述べる。

エアロダイナミクスについては、『7シリーズ』と同様、キドニーグリルの部分にアクティブエアストリーム(開閉式シャッター)を配している。また、下部にエアカーテン、サイドにエアブリーザーを搭載したことや、アウトバーンを再現出来る風力を持つ風洞施設の活用により、空力抵抗値cd 値を0.25から新型では0.22まで低減した。

これら軽量化とエアロダイナミクスの2つのポイントにより、加速性能と低燃費を実現。新旧523 dでの比較では、0から100km/h加速性能比較は8.1秒から、8%向上し7.5秒に短縮。燃費では、16.6km/lから30%改善の21.5km/lとなった。

このように背反する性能を実現することが「BMWが考えるドライビングダイナミクスなのだ」と大野さんは語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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