JR北海道は2月10日、釧路~標茶間で運行しているSL列車『SL冬の湿原号』をけん引する蒸気機関車に不具合が発生したと発表した。けん引機をディーゼル機関車に変更して運行する。
発表によると、『SL冬の湿原号』をけん引するC11形蒸気機関車171号機の車輪に、基準値を超える傷が2月9日の運行終了後の検査で見つかった。ブレーキをかけた際の滑走で生じたものとみられる。車輪を本州にあるメーカーに送って修理する必要があるという。
『SL冬の湿原号』は2月11日以降も当初の予定通り運行するが、けん引する機関車はディーゼル機関車に変わる。運行時刻は釧路11時06分発~標茶12時35分着、標茶13時59分発~釧路15時33分着。途中、東釧路・釧路湿原・塘路・茅沼の各駅に停車する。
C11形は1932年から1947年にかけて製造された、旧国鉄のタンク式蒸気機関車。JR北海道は171号機と207号機の2両を保有しているが、207号機は東武鉄道のSL列車『大樹』(8月10日運行開始予定)のけん引機として貸し出されている。