積水化成品工業は1月18日、東京ビッグサイトで開幕する「第9回オートモーティブワールド/第7回クルマの軽量化技術展」に出展する。
同社は、オートモーティブワールド2017において、自動車用の軽量素材を中心に出展する予定。そのハイライトになるのが、ポリスチレン・ポリオレフィン複合樹脂発泡体の「ピオセラン」。
ピオセランはトヨタ自動車の新型クロスオーバー車、『C-HR』のシート素材として採用。同社独自のポリマーハイブリッド技術を採用したピオセランは、ポリスチレンの剛性とポリオレフィンの緩衝性の両方が備わった優れた性能を持つ。
従来、ウレタンと固定具のワイヤーを手作業で組み立てていた座席シートを、ピオセランの優れた寸法安定性を活かして、ワイヤーとピオセランを一体成形する技術を確立。組み立て工数を大幅に削減することに成功した。
さらに、この一体成形品を芯材とすることによって、座席シートのウレタン使用量を削減して、軽量化を達成。同社は、「これがトヨタC-HRへの採用につながった」とコメントしている。