この冬一番の寒気で凍える日本列島。幕張メッセの無限ブースは熱かった。熱い視線が送られていたコンセプトカー、その名も「無限 GARU」。ホンダ『S660』をベースとしたデザイン・コンセプトで、開発テーマはずばり「私たちが欲しい夢のスポーツカー」だ。
「外板にS660のものは残っていない。すべてがオリジナルのワンオフ」(担当者)。S660のサイズが全長3395mm・全幅1475mm・全高1180mmなのに対し、こちらは全長3500mm・全幅1627mm・全高1136mm。よりワイドで車高を低くしたかたち。オーバーハングは前を133mm延ばし、後ろを28mm短くした。
フロントは、中央にケータハムスーパーセブンを想わせるグリル、左右に大きく開いたエアインテークなどの組み合わせで迫力あるフェイスに。リアは、フェンダーを強調したリアバンパーに、センターに三角形のマフラーカッターがつく。
フロントから眺めていると「何かがない」と気づく。サイドミラーがない。担当者は「Aピラーとルーフの接点あたりを見て。あそこに小さく飛び出たパーツがあるでしょ。あそこに左右後方を見ているカメラがついている。カメラがとらえる映像は、ドライバーの計器パネルの左右に映し出される」と教えてくれた。
「こんなクルマに乗ってみたい」と思わせる無限のコンセプト。紹介パネルには、「*販売計画はございません」と記されていた。