24年ぶりのフルモデルチェンジとなったトヨタ『コースター』だが、安全運転支援システム「トヨタセーフィティセンス」は搭載されなかった。
このところトヨタは、積極的にセーフティセンスの普及を進めており、同じ商用車の『プロボックス/サクシード』にも今年6月に搭載されたが、コースターには搭載されなかった。この理由について、開発を担当した山川雅弘主査は、「今回はロールオーバー性能などのパッシブセーフィティーの強化を優先したため」と説明した。さらに、コマーシャルビークルカンパニーエグゼクティブバイスプレジデントの中嶋裕樹氏は「今後搭載できるようにしていく」と、補足した。
ロールオーバー性能とは、転覆時にもボディが潰れずに乗客の生存空間を確保するもので、天井部の補強材と各ピラーを結合し、ロールバーのような形でボディを守る「環状骨格」を組み込んだ。これにより、「ECE基準 R-66」(欧州統一車両法規基準のロールオーバー性能)への適合を達成している。