日野、通期営業利益予想を600億円に下方修正

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日野自動車の市橋社長 《撮影 池原照雄》
  • 日野自動車の市橋社長 《撮影 池原照雄》

日野自動車は10月27日、2017年3月期の第2四半期累計(4~9月期)連結決算を発表するとともに、通期の業績予想を下方修正した。営業利益は従来予想から200億円少ない600億円(前期比39%減)とした。

4~9月期は国内販売が好調だったものの、円高の影響や海外での在庫調整などにより営業利益は前年同期比39%減の329億円と、2年ぶりの減益になった。純利益は39%減の226億円。国内販売は8%増の3万台と伸ばしたものの、海外は中東など資源国での低迷で横ばいの5万1800台にとどまった。

通期予想では為替レートを1ドル104円と従来比1円の円高に修正するなど、すべての通貨で円高方向に見直した。為替変動による通期営業利益の減益要因は400億円としている。為替影響を除けば、わずかながらも増益確保を目指す。純利益は従来比で140億円下方修正の410億円(前期比37%減)に見直した。

記者会見した市橋保彦社長は「昨年度後半から進んだ海外市場の冷え込みと円高は当面継続すると想定している」としたうえで、国内の主力拠点となる古河工場(茨城県古河市)など「将来の持続的成長への投資を着実に進めて行きたい」と強調した。

《池原照雄》

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