ルネサス、HADソリューションキットを発表…自動運転の開発を加速

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ルネサス HADソリューションキット
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ルネサス エレクトロニクスは10月19日、自動運転システムの開発を加速する「HAD(高度自動運転)ソリューションキット」を新たに開発したと発表した。

HADソリューションキットは、高性能ハイエンド SoC「R-Car H3」を搭載した車載用開発キット「R-Car スタータキット Premier」2セットと、優れた安全性を実現するシャシー制御用ハイエンドマイコン「RH850/P1H-C」を搭載。自動運転で求められる性能と安全性を両立したシステム構成で、自動運転の実車搭載に向けた開発を加速させることができる。

自動運転は、早期の実用化に向けて技術開発が急速に進展。クルマの加速・操舵・制動全てをシステムが行うレベル3以上の自動運転の実現には、かつてない計算能力が求められている一方で、安全性や品質の確保を同時に実現することが大きな課題となっている。また、自動車向けのソフトウェア開発では、PC等で開発するソフトウェアをいかに効率よく車載向けのハードウェア上で実現できるかが重要で、進化する自動運転では、そのスピードの重要性がさらに増している。

今回ルネサスは、高度な自動運転システムに求められる性能と機能を堅牢なケースに搭載した「HADソリューションキット」を開発。大規模なハードウェア開発を行うことなく、実用化に向けたソフトウェア開発が可能になる。同キットは車載カメラなど各種センサから入力される大量の情報を高速処理できるコンピューティング性能を持ち、自動車用安全水準ASIL Bに対応可能なSoC「R-Car H3」と、最高水準ASIL Dに対応可能なシャシー制御用ハイエンドマイコン「RH850/P1H-C」を搭載し高度な計算処理と高い安全性、品質の確保を実現。自動運転の開発に必要な各種インタフェースや、データロギング機能も搭載している。

新製品は、2017年2月から発売を開始する予定で、価格は未定。

《纐纈敏也@DAYS》

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