デンソーは、10月10日から14日まで、豪州で開催される「第23回ITS世界会議メルボルン2016」に、「より安心、より安全な運転支援の実現を目指す デンソーの高度運転支援、自動運転技術」をテーマに出展する。
デンソーは、高度運転支援、自動運転技術の実現のため、「周りを見る」「先を読む」「人とつながる」「もしもに備える」「サイバー攻撃から守る」の5分野を技術開発の柱と位置付けている。展示では5つの注力分野に焦点を当て、その目指す姿とその実現のために現在開発に取り組んでいる各種の技術・製品を、映像を織り交ぜて紹介する。
「周りを見る」では、アダプティブクルーズコントロールや、自動緊急ブレーキなどの予防安全システムを実現するミリ波レーダーや画像センサーを展示する。「先を読む」では、衛星測位情報とカメラ認識情報を高精度地図と照合し、自車の走行レーンを把握するADASロケーターや、周辺車両の動きを車車間・路車間通信で把握し危険を先読みするV2X車載機などを紹介。「人とつながる」では、ドライバーの顔画像から顔向きや開眼などの状態検出を行うドライバーステータスモニターを展示する。
「もしもに備える」では、パワーステアリングシステムを2系統化することで、万一問題が発生しても、安定走行を継続維持する2系統EPSシステムを展示。「サイバー攻撃から守る」では、4層のセキュリティー構造により、サイバー攻撃から車両を守る情報セキュリティーシステムを展示する。
また、将来のドライバー状態検知などへの応用を目指した研究開発中の技術として、アクセルペダルワークからドライバーの緊張度推定を可能にする技術を体感できるデモ機を出展する。