日産自動車は9月23日、報道陣向けに東京・銀座で翌日オープンする「NISSAN CROSSING(ニッサン クロッシング)」の内覧会を開いた。挨拶に立った星野朝子専務執行役員は「ここを日産の高い技術力を発進していく基地にしていく」と強調した。
ニッサン クロッシングは銀座4丁目交差点に立地し、元日産ギャラリーがあった場所。1963年8月のオープン以来、50年以上にわたって銀座のランドマークとして多くの人が待ち合わせ場所に利用してきた。
今回、その日産ギャラリーがリニューアルし、面積が2倍となって、ニッサン クロッシングとして生まれ変わったわけだが、そのコンセプトは「The Gateway to Nissan Intelligent Mobility」。
「車と人と社会の新しい関係を体験できる場所、そして、ニッサンの高い電動化・知能化技術が提供するインテリジェント・モビリティの発信基地となります」と星野専務は説明する。例えば、『IDSコンセプト』の展示がその典型と言っていいだろう。
同車は電気自動車と自動運転を具現化した革新的コンセプトカーで、搭載したAIがドライバーの走り方や癖を学習し、その学習を元に自動運転の際にはあたかも本人が運転しているかのように車を走らせる。2015年の東京モーターショーで披露した時には話題を呼んだ車だ。
そのほか、バーチャルなレースの体験もできる。『GT-R』が参戦する世界各国の耐久レースやツーリングカーレースを中心に、360度バーチャルコンテンツを通して、まるで自分が運転しているような感覚でレースを楽しむことができるのだ。
「銀座を訪れるすべてのお客さまに日産ブランドの魅力を伝えていく」と星野専務。ニッサン クロッシングの前を通る多くの人が足を止め、ガラス越しに内部の様子を伺いながらスマートフォンで撮影していた。