欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンがサプライヤーとの対立により、ドイツ国内6工場の操業を一時的に見合わせている問題。この問題で、双方が和解に達したことが分かった。
今回の問題は、フォルクスワーゲンとサプライヤー2社との間で起きた。このサプライヤーは、フォルクスワーゲンにシートを納入していたカートリム社と、トランスミッション関連部品を納入していたESオートモビリグス社。
フォルクスワーゲンは、この2社との間で結んでいた部品納入契約の解除を通知。これに対して、2社はフォルクスワーゲンへの部品納入を停止した。この問題では、双方が裁判所に提訴。部品の供給が滞ったため、フォルクスワーゲンは、ドイツ国内6工場の操業を一時的に見合わせる事態となっていた。
8月23日、フォルクスワーゲンは、サプライヤー2社と和解に達したことを明らかにした。なお、和解の内容は公表されていない。
これにより、ヴォルフスブルク本社工場をはじめ、エムデン、ツヴィッカウ、カッセル、ザルツギッター、ブラウンシュヴァイクの合計6工場では、生産を順次再開する見通し。主力車種の『ゴルフ』と『パサート』の生産体制が、通常に戻ることになる。