米国の大手自動車部品メーカー、デルファイ・オートモーティブ(以下、デルファイ)は8月23日、モービルアイと提携し、完全な自動運転システムを共同開発すると発表した。
デルファイは、もともとGMの部品製造子会社。1999年にGMから分社し、独立した企業となった。しかし、2000年代に入って経営状態が悪化。2005年10月、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法11条の適用を申請し、事実上、経営破綻した。その後、経営再建を進め、2011年11月、米国ニューヨークの証券取引所に再上場。
一方、1999年に設立されたモービルアイは、イスラエルが母体でオランダに本拠を置く新興企業。自動運転車のコア技術となるセンサーなどの分野において、強みを持つ。
今回、デルファイとモービルアイは、完全な自動運転システムを共同開発することで合意。2019年までに、SAE(米国自動車技術者協会規格)が認定するレベル4およびレベル5の完全な自動運転システムの実用化を目指す。
デルファイのケビン・クラーク社長兼CEOは、「モービルアイとのパートナーシップが、さらに早く低コストで、自動運転技術のレベルを引き上げることにつながるだろう」と述べている。