ジュネーブショー16でデビューし、日本でも5月に発表された『フェラーリGTC4ルッソ』デビューフェアが、コーンズ・モータース各ショールームにおいて開催される。
1966年のジュネーブショーでデビューした『330“GTC”』と、1962年に発表された『250GTベルリネッタ“ルッソ”』という名車からその名前を受け継いだのが、このフェラーリGTC4ルッソだ。即ち、ロングドライブを得意とするGT系フェラーリの最新モデルに位置づけられ、ルッソ=豪華を意味する名称でラグジュアリー感も強調している。
そのデザインイメージは5年前に登場したFFを受け継いでいる。具体的にはFFはシューティングブレークデザインで、それを受け継いで開発されたモデルだ。しかし、FFとの共通点はこの1点だけで、それ以外は完全な新型モデルなのだ。
そのポイントは大きく3つ。パフォーマンス、多用途性、スポーツラグジュアリーだ。まずパフォーマンスでは、フロントミッドに搭載された6,262 cc V12エンジンの最高出力は690 cv/8,000rpmまで強化(FFは6,262 ccと同じだが、660 cv/ 8,000 rpm)。また最大トルクも697 Nm /5,750rmp(同683 Nm/6,000 rpm)で、1,750 rpmから最大トルクの80%を発揮する。最高速度335km/h(FFも同じ)、0-100km/h 加速3.4秒(同3.7秒)だ。
そして多用途性、使い勝手の良さについては、フェラーリが特許を取得した4RMS(四輪駆動、四輪操舵)が大きく貢献している。ここから得られるものは、低グリップ路面における高いコントロール性とともに、グリップ状況の良い時には、より優れたレスポンスを発揮する。つまり、どのような路面状況でドライブしても、常に最大のパフォーマンスを発揮するクルマなのである。
3つ目のスポーツラグジュアリーの意味するところは、スポーツ性やパフォーマンスだけではなく、ドライブすることの喜びと同時に、ラグジュアリーをももたらすということ。GTC4ルッソは、低くスポーティなフォルムやバランスの取れたプロポーション。そしてエアロダイナミクス効率の向上があげられる。また、インテリアは完全にリデザインされ、90%以上の要素が新しくなっているので、「実際に自身の目でフェラーリが提案するスポーツラグジュアリーの全く新しい世界を確かめて欲しい」とコーンズ・モータースの担当者は語る。
そのコーンズ・モータースは今年でフェラーリを取り扱い始めて40周年を迎える。同社のほかの取り扱い車種にあるベントレー『ベンテイガ』や、近々発表されるというロールスロイス『カリナン』、同じくランボルギーニ『ウルス』など、多目的に使えるハイパフォーマンスモデル群の一角にこのGTC4ルッソも位置付けられるという。「この1台であらゆるシーンに使えるモデルへのフェラーリの回答が、このGTC4ルッソであり、FFなのだ」とは同関係者の弁。
そして、「バカンスなどで長距離を家族とともに走ることが多い海外ではとても人気があるカテゴリーだ」とし、「そういう時に、例えばフェラーリで行くというのはとても胸躍ることだろう」と話す。
過去、貴族が狩りをする際に使用するために、スポーツカーメーカーに特別注文して作らせたのがシューティングブレークだ。従って、そのほとんどが2ドアクーペをベースとしており、その系譜をGTC4ルッソやFFが受け継いでいるといえるだろう。
GTC4ルッソデビューフェアは8月4日から9月19日にかけて、大阪、名古屋、東京のコーンズ・モータース フェラーリショール―ムにて順次開催される。あわせて先代モデルにあたるFFをフィーチャーした、“FFビッグサマーキャンペーン”も同時開催される。
このキャンペーンはシューティングブレークコンセプトに共感した方が、出来るだけ早く乗りたい、あるいは、価格的なメリットを求める方に、9月末までの低金利キャンペーンと合わせて、「非常に魅力的な価格で提供する」という。
フェラーリを取り扱って40年の歴史あるディーラーが手がけるこの認定中古車は、熟練のテクニシャンによる190にものぼるチェック項目による入念な整備が施されており、また1年間のメーカー保証も無償で付帯される(新車登録3年以内の場合はメーカー保証継承、3年を超えた場合は1年のメーカー保証を付帯させる)ため、安心して日常でフェラーリを楽しめるだろうから、興味のある方は、早めに問い合わせてみてはいかがだろうか。