フォルクスワーゲンの米国法人、フォルクスワーゲンオブアメリカは8月2日、7月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は2万8758台。前年同月比は8.1%減と、9か月連続で前年実績を下回った。
フォルクスワーゲンに関しては2015年9月、米国EPA(環境保護局)の発表により、排出ガス試験を不正にクリアする目的で、一部ディーゼル車に違法なソフトウェアが搭載されていたことが発覚。その影響が販売面に表れている。
7月の車種別の販売結果は、主力車の『ジェッタ セダン』が1万1449台。前年同月比は0.2%減と、引き続き減少。主力ミドルセダンの『パサート』(欧州仕様とは異なる北米専用車)は、大幅改良を受けた2016年モデルが、5.1%減の6549台と、9か月連続のマイナスに。
また、『ゴルフ』シリーズは、前年同月比20.3%減の5351台と、7か月連続のマイナス。なお、『ゴルフ ヴァリアント』は集計方法を変更。前年同月は『ジェッタ・スポーツワゴン』として集計されていたが、現在はゴルフシリーズにカウントされている。
この他の車種では、『ティグアン』が前年同月比40.4%増の3379台と、7月の記録を更新。『ザ・ビートル』は33.8%減の1528台と、引き続き落ち込む。
フォルクスワーゲンの2015年米国実績は、34万9440台。前年同期比は4.8%減と、3年連続で前年を下回った。2016年1‐7月は、前年同期比13.6%減の17万7772台にとどまっている。