上級機のサウンドチューニング能力検証…ロックフォード「3SIXTY.3」が何故すごいのか

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ロックフォード・フォズゲート 3SIXTY.3
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クルマの中で良い音を楽しもうと思ったときのポイントの1つである、「サウンドチューニング」。そのノウハウを多角的に解説している。先月からは、上級機の「サウンドチューニング」能力を分析している。今週は人気モデル、『3SIXTY.3』についての最終回をお届けする。

『3SIXTY.3』は、なかなかに優秀なコントロール機能を有する“デジタルシグナルプロセッサー”である。それを象徴するのが、先週にお伝えした「248バンドパラメトリックイコライザー」だ。1chごとで“31バンド”備わっているだけでもすごいのだが、それが“パラメトリックイコライザー”であるというところがさらにすごい。計248バンドそれぞれにおいて、調整したい周波数の軸と幅を任意に設定できるのだ。市販モデル中の最高レベルの詳細さである。

そして「クロスオーバー」もまた、スペシャルだ。各chごと、“ローパス”、“ハイパス”、“バンドパス”等が選べることに加えて、“クロスオーバークラス”も選択可能なのだ。

“クロスオーバークラス”とはつまり、“フィルター特性”のことである。アナログのパッシブクロスオーバーネットワークにおいては、回路設計を変えることで、減衰特性を微妙に変化させることができるのだが、『3SIXTY.3』ではそれすらも選択可能となっている。もっともフラットな落ち方をする“バターワース”と、その他それぞれ特長的な特性を持っている、“ベッセル”、“チェビシェフ”、“リンクウィッツ”、計4クラスの中から選ぶことができる。これにより、より繊細な「クロスオーバー」調整が可能となる

「タイムアライメント」においては、調整単位を、msec、in、ft、m、cmの中から選ぶことが可能で、そして最小単位は、0.01msec(約0.34cm)。これについても、ハイエンドモデルの中でトップクラスのスペックだ。

なお、『3SIXTY.3』は、「3SIXTY.3 認定SHOP」で購入できる。認定ショップならば、同機のハイレベルなチューニング能力を的確に操るための情報と技術を持ち得ている。ショップのリストは、ロックフォード・フォズゲートの正規輸入代理店である『イース・コーポレーション』のHP内の、『3SIXTY.3』の紹介ページに掲載されている。

さて、『3SIXTY.3』についての解説は以上だ。次週からは次なるモデルの分析に入っていく。次回もお読み逃しなきように。

【サウンドチューニング・マニュアル】上級機の「サウンドチューニング能力」の実際を検証! Part.2 『ロックフォード・フォズゲート 3SIXTY.3』その3

《太田祥三》

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