三菱自動車工業が7月27日に発表した2017年3月期の第1四半期(4~6月期)連結決算は、燃費データ不正に伴う国内販売の不振などで営業利益は前年同期比75%減の46億円となった。
同期のグローバル販売は16%減の22万1000台。日本は43%の落ち込みとなったが、主力のアジアのASEAN地域はほぼ横ばいの5万台と堅調だった。純利益は1297億円の赤字となった。燃費不正に伴う補償などのため、今期に1500億円の特別損失を出す予定だが、第1四半期に84%に相当する1259億円を計上した。
6月22日に発表していた通期の営業利益250億円(前期比82%減)、純利益1450億円の赤字といった業績予想は据え置いた。会見した池谷光司副社長は「通期のグローバルの販売計画は計画どおりに進捗している。利益計画もコストカット等も含めて何とか達成できるよう邁進したい」と述べた。