デンソーは、米国で自動車ディーラーと自動車ユーザーから提訴されていた集団民事訴訟で原告に和解金を合計2億5500万ドル(約268億円)の支払いで和解に合意したと発表した。
同社と連結子会社は、自動車部品に関する取引で価格カルテルを結んでいた米国独占禁止法違反行為によってディーラーやユーザーが損害を被ったとして、2011年10月以降、米国で損害賠償を請求する集団民事訴訟を提起されていた。
訴訟は複数裁判地訴訟としてミシガン州東部連邦地方裁判所で手続きが併合審理されていた。今回、ディーラーとユーザーである原告と交渉した結果、ディーラーに6120万ドル(約64億円)、ユーザーに1億9380万ドル(約204億円)の和解金で合意した。
和解は今後、同裁判所により承認手続きが行われる予定。
デンソーでは今期業績への重要な影響はない見通しとしている。