【INDYCAR 第11戦】ニューガーデンが圧倒的な強さで今季初優勝…佐藤琢磨11位

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優勝した#21 ニューガーデン。
  • 優勝した#21 ニューガーデン。
  • #21 ニューガーデンはアイオワ戦を完全制圧しての今季初勝利。
  • 左から2位パワー、優勝ニューガーデン、3位ディクソン。
  • 予選2位だった#21 ニューガーデンは、ポール発進の#22 パジェノー(写真先頭)をパスしてトップに立つ。
  • 決勝2位の#12 パワー。
  • 決勝3位の#9 ディクソン。
  • ホンダ勢の決勝最上位である5位となった#7 アレシン。
  • #14 佐藤琢磨は決勝11位。

インディカー・シリーズ第11戦の決勝レースが現地10日、米アイオワ州のオーバルコース「アイオワ・スピードウェイ」で行なわれ、ジョセフ・ニューガーデンが他を圧倒する内容で今季初優勝を飾った。佐藤琢磨は11位。

予選2位のニューガーデン(#21 Ed Carpenter Racing/シボレー)はスタートして間もなく、ポール発進だった今季ポイントリーダーのシモン・パジェノー(#22 Team Penske/シボレー)をパスして首位に立った。300周レースの序盤3分の1はアクシデントによるフルコースコーションが出ない展開となるなか、1周が17秒程度と短いコースとはいえ、ニューガーデンはパジェノー以外の全車、3番手以下を一時は周回遅れにする素晴らしいスピードを披露してゆく。

ニューガーデンは第9戦(レース途中で中断、延期続行レースは8月に実施)で大きなアクシデントに遭遇、負傷もしていたが、この日のアイオワでの速さと強さはとにかく別次元のものだった。中盤以降も他のドライバーは、フルコースコーション等の展開を利してなんとかニューガーデンの同一周回に食らいつくのがやっと(最終的には5位までがトップ同一周回)。ニューガーデンの首位は終始、安泰だった。

「このコースでレースするのは大好きなんだ。インディカーのベストコースのひとつだと思う。今日はチームが素晴らしいマシンを僕に与えてくれたから、すべてのことをイージーに運ぶことができたよ」と、今季初優勝の喜びを語るニューガーデン。昨季2勝、25歳のアメリカンニューホープはポイントランキングでパジェノーに次ぐ2位に浮上している。

決勝2位はウィル・パワー(#12 Team Penske/シボレー)。3位にはスコット・ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing/シボレー)が入り、パジェノーは後半に順位を落として4位でのゴールだった。5位はホンダ勢最上位のミハイル・アレシン(#7 Schmidt Peterson Motorsports)。今季インディ500ウイナーのアレクサンダー・ロッシ(#98 Andretti Herta Autosport w/Curb-Agajanian/ホンダ)が1周遅れの6位。

13番グリッドスタートの佐藤琢磨(#14 AJ.Foyt Racing/ホンダ)は早い段階でニューガーデンにはラップダウンされてしまったが、10番手台で安定したレースを続け、最終的には2周遅れの11位でゴールした。

佐藤琢磨のコメント

「チームはアイオワで長いこと苦戦を強いられてきましたが、今年は事前のテストに参加することができ、それがレースウイークにも役立ちました。昨年までとは異なる考え方のセッティングにトライし、結果として、チームにとってアイオワでのベストリザルトを手にすることができました」

「私たちは進化を遂げている、ということです。次戦のトロントは今年最後のストリートレース。一昨年、昨年とまずまずの戦いができているコースですし、表彰台を目指して戦えることを楽しみにしています」

次戦第12戦、インディカーの一行はカナダに移動し、トロントのストリートコースを舞台に戦う。決勝レースは現地17日開催予定だ。

《遠藤俊幸》

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