ヤマハ発動機、自律型無人小型電動観測艇を開発…ダムの堆砂測量など向けにレンタル

船舶 企業動向
自律型無人小型電動観測艇「BREEZE10」
  • 自律型無人小型電動観測艇「BREEZE10」
  • 浅瀬でも航行可能な船底(開口部はソナー設置部分)

ヤマハ発動機は、自律型無人小型電動観測艇「BREEZE10」を開発、8月から主に測量業者向けの業務用にレンタルを開始すると発表した。

「BREEZE10」は、専用マウントにより国内のダム堆砂量の測量作業で普及しているナローマルチビームソナなどの測量機器を艇中央の設置スペースに短時間で装着できるよう開発した全長約3メートルの電動FRP艇。GNSS(衛星測位システム)の位置データと方位角データを使用することで無人での自律航行が可能で、ソナーによる水底状況調査の効率化・省力化を支援する。

測量場所の環境に応じて運転モードを、プログラム自動航行モード/コントローラー操作による遠隔操縦モード/乗船ジョイスティック操縦モードの3種類から選択できる。

同社製電動マリンモーターを搭載した専用艇体により浅い場所での運用も可能。リチウムイオン電池と小型発電機搭載により連続6時間の長時間運行が可能。航行ルートを保存でき、再測定の際も同一航行ルートでの測量が可能となる。

同社では、将来的に「測量」分野での業務に加え、「監視」「警備」支援業務への拡大も視野に入れている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集