車両2台関与の歩行者ひき逃げ、致命傷を与えた運転者を逮捕

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4月中旬に埼玉県越谷市内の国道4号バイパスで発生した死亡ひき逃げ事件について、埼玉県警は6日、致命傷を与えつつ逃走したとして、神奈川県川崎市内に在住する50歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

埼玉県警・交通捜査課によると、問題の事故は2016年4月21日の午前4時40分ごろ発生している。越谷市谷中町1丁目付近の国道4号バイパス(片側2車線の直線区間、横断歩道と信号機あり)で、徒歩で横断歩道を渡っていた78歳の男性に対し、交差進行してきた乗用車が接触。この弾みで男性が路上に転倒したところ、さらに後ろから進行してきた大型トラックにもはねられた。

男性は全身強打で即死の状態。2台の車両はそのまま逃走したが、事故翌日には最初にはねた乗用車を特定し、運転していた22歳の男を逮捕(後に危険運転致死やひき逃げの罪で起訴)。致命傷を与えた疑いのあるトラックの行方を探していた。

事故当時に周辺を走行していた車両に設置されたドライブレコーダーの映像や、通行記録、周辺に設置された防犯カメラ映像の分析を進めていたが、神奈川県内に在住する50歳の男が容疑に関与したと断定。6日までにひき逃げ容疑で逮捕している。

聴取に対して男は「人をひいた記憶がない」などと供述。容疑への関与を否認しているようだ。警察では男を追及するとともに、事故発生の経緯を改めて調べる方針だ。

《石田真一》

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