米国の自動車大手、フォードモーターは5月17日、自動車メーカーとして初めて、CO2由来の樹脂部品を使用すると発表した。
フォードモーターが開発したのは、CO2を原料とした発泡フォームやプラスチック。このCO2由来の樹脂部品を、シートやボンネット裏の素材などに用いる予定。
同社によると、素材の最大50%をCO2で合成できる段階にあり、CO2部品をフォード車に搭載すれば、年間6億ポンド(およそ27トン)の石油使用を減らせるという。
フォードモーターは今後5年以内に、CO2由来の樹脂部品を市販車に採用する計画。将来的には、CO2を原料とした他の樹脂素材の開発も目指す。
フォードモーター上級技術リーダー、Debbie Mielewski氏は、「石油由来のプラスチックや発泡フォームの使用を減らし、環境への影響を低減させていく」と語っている。