JR東日本、国鉄色気動車に取り付けるヘッドマークのデザイン募集

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秋田支社の「朱5号気動車」。キハ40・48形3両を国鉄時代の朱色一色の塗装に戻した。
  • 秋田支社の「朱5号気動車」。キハ40・48形3両を国鉄時代の朱色一色の塗装に戻した。
  • 朱色一色のキハ40系はJR西日本でも見られるが、こちらは経費節減策の意味合いが強い。写真はJR西日本の城端線を走るキハ40形。

JR東日本秋田支社は、東能代(秋田県能代市)~川部(青森県田舎館村)間147.2kmを結ぶ五能線の全線開業80周年記念企画として、キハ40系気動車の国鉄色車両「朱5号気動車」に取り付けるヘッドマークのデザインを募集している。

キハ40系は、国鉄時代の1977年から1982年にかけて製造された、普通列車用の気動車。当初は全ての車両が朱色一色だったが、国鉄分割民営化の前後から地域ごとに複数の色を使った塗装への変更が進んだ。

近年では国鉄時代の色を懐かしむ声もあり、秋田支社は2003年から2004年にかけ、五能線などで運用しているキハ40系のうちキハ40・48形3両(キハ40 522・キハ40 505・キハ48 1520)を朱色一色の塗装に戻した。国鉄はキハ40系で採用した朱色を「朱色5号」と読んでいたことから、秋田支社も国鉄時代の塗装に戻したキハ40系を「朱5号気動車」と呼んでいる。このほか、JR西日本がキハ40系の塗装を朱色一色に戻しているが、こちらは塗装工程の簡略化による経費節減策の一環だ。

秋田支社の発表によると、ヘッドマークは塩化ビニール製樹脂フィルムで直径570mmの円形。7月30日から月30日まで「朱5号気動車」に取り付ける。デザインの応募期間は6月14日まで。秋田支社ウェブサイト内にある五能線全通80周年記念の特設ページで、応募用のフォーマットをダウンロードできる。

《草町義和》

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