予算20万円でカーオーディオの「低音を強化する」

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
VIBE AUDIO・VA-BLACKAIR V12-ACTIVE
  • VIBE AUDIO・VA-BLACKAIR V12-ACTIVE

初心者のための、“初めてのカーオーディオプラン”をご紹介している。毎回テーマを変えて、さまざまな角度からアプローチしている。今週は、「低音強化を軸とした総額20万円のプラン」というお題で話しを進めていく。

■「“コンプリートタイプ”のサブウーファーで、良質な低音をゲット」 by “ブリーズ”<奈良県>

まずは、奈良県の気鋭ショップ、“ブリーズ”の木村さんにお訊きした話しをご紹介していこう。

「“低音強化に重点を置く”と言うのなら、12万円台の“パワードサブウーファー”を中心としたプランはいかがでしょうか。“パワードサブウーファー”とは言っても、シート下に置ける薄型モデルではなくて、本格サブウーファーユニットが既成の箱にセットされ、さらにパワーアンプも取り付けられている、いわゆる“コンプリートタイプ”のモデルです。

このタイプはコストパフォーマンスが高く、案外お薦めなんですよ。価格に対するサウンド的な満足度が非常に高いんです。12万円台のモデルともなれば、かなりハイレベルな低音を獲得できます。

ハイレベルな低音を得るならば、フロントスピーカーが純正のままではバランスしませんから、フロントスピーカーも換えたいところですよね。なのでそこに3万円台のスピーカーを加えて、インナーバッフルは用意しますがデッドニングは行わずに取り付ければ、総額20万円前後でいけるんじゃないでしょうか。

後々フロントスピーカーもステップアップさせたいところですが、まずは上質なサブウーファーを導入するという作戦も、アリだと思います。

ちなみに当店のオリジナルブランドである『XXXX(フォーエックス)ライティング』に、輸入スピーカーにも使えるメタルバッフルがラインナップしています(ベースはカロッツェリアのメタルバッフル)。これを使えば、低予算で確実にスピーカーを取り付けられます。デッドニングを後回しにする場合は特に、音に効きますよ」

なるほど、“コンプリートタイプ”の上級モデルを導入するというのも、理に叶った方法である。さらにはその他のアプローチもお訊きした。

「その他で言えば、よりスタンダードに、フロントスピーカーとサブウーファーの両方に予算を分配する、というアプローチも、もちろんアリです。

“コンプリートタイプ”のサブウーファーを6万円台のモデルにして、フロントスピーカーを5万円台、そしてデッドニングにも5万ほどをかけて、工賃もろもろを入れて20万円くらい、というプランです。ここでも“コンプリートタイプ”を使うというところがミソですね。搭載スペースを確保できるならば、薄型モデルよりもこちらのほうが、音的な満足度は高いです。振動板をしっかりとストロークさせて鳴らせるメリットは相当に大きい。お薦めですね」

“コンプリートタイプ”のサブウーファーは、確かにコストパフォーマンスが高い。低音強化を考えるならば、“コンプリートタイプ”もある。ご参考にしていただきたい。

なお“ブリーズ”では、より低予算のものも含め、さまざまなタイプのスタートプランを提案可能とのことだ。お近くならば、ぜひぜひお問い合わせを。

■「まずはミッドウーファーの低音強化から入るのもアリ」 by “ラ・ルース”<福井県>

続いては、福井県の実力ショップ“ラ・ルース”の米田さんにお訊きした話をご紹介していく。

「私は敢えて、“フロントスピーカーをしっかり鳴らす”、というプランをご提案してみたいと思います。

実際はいろいろなやり方がありますし、当店でも、薄型のパワードサブウーファーから入る、というアプローチをお薦めする場合ももちろんありますが、ご予算が20万円で“低音強化を軸に”というならば、まずはフロントスピーカーでできる限りの低音を鳴らしておく、という考え方も面白いと思うんですよね。

低音をとことん強化していこうと考えるならば余計に、フロントスピーカーがしっかりと低域を再生できているかどうかが、非常に重要な問題となってきます。サブウーファーの重低音と、ミッドウーファーのサウンドを良好に繋げる必要があるんですよ。なので最初にミッドウーファー側の低音強化を行っておく、というわけですね。

10万円くらいのスピーカーを選んで、“デッドニング”に5万円ほどを割いて、さらにはスピーカーケーブルも良いものに交換して。予算の20万円が多少余るかもしれませんが、それは後々に本格サブウーファーを入れるときのためにプールしておきましょう」

意表を突かれたが、納得のアプローチである。その上でさらに、他の方法についてもお訊きした。

「正攻法でいくならば、6万円台の“コンプリートタイプ”のパワードサブウーファー+6万円台のフロントスピーカー+デッドニング+その他工賃、というプランが考えられますね。

省スペースを考慮するならば、薄型のパワードサブウーファーが良いのですが、音のことを考えるならば、やはり“コンプリートタイプ”をお薦めしたいですね。“コンプリートタイプ”のほうが長く使えます。将来的にシステムアップをしていったときでも、交換しなくても大丈夫ですし。

あとこのプランの場合、フロントスピーカーには、トゥイーター用の“取り付けマウント”が付属しているものを選ばれると良いと思います。20万円で収めようと考えると、トィーターの取り付け加工費はある程度抑えたいところです。となると、ダッシュボードの上にポンと置くように取り付けられると有利ですよね。マウントが付いていれば、取り付け工賃を抑えつつ、かつ高音質も得やすくなるんですね。

いずれにせよ、“デッドニング”にご予算を割くことがポイントになると思います。“デッドニング”を施すことでサウンドはぐっと向上しますから。“デッドニング”を後回しにするのもアリですが、“デッドニング”を行うことで劇的に音を良くすることができるということを、どうかお忘れなきように。スピーカーの性能を味わい尽くそうと考えるならば、“デッドニング”は必須です」

米田さんの話のキーポイントは、“デッドニング”にある。これを的確に施すことが、サウンドクオリティアップに、そして低音強化においても大事、というわけなのだ。

“ラ・ルース”でも、低予算プランから本格プランまで、要望に応じていろいろな提案が可能だという。これからカーオーディオを始めてみたいと思っているアナタ。お近くならば“ラ・ルース”へ、ぜひ。

“プロショップ”が薦める初めてのカーオーディオ。Part.7 「低音強化作戦・20万円プラン」編

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集