BMW、燃料電池車の開発を加速…航続700kmに到達

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BMW5シリーズGTの燃料電池プロトタイプ車
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ドイツの高級車メーカー、BMWグループ。同社が、燃料電池車の開発を加速させている。

これは3月16日、BMWグループがドイツ・ミュンヘンで開催した年次プレスカンファレンスで明らかにしたもの。同社は新戦略、「ストラテジー・ナンバーワン・ネクスト」を発表。このストラテジー・ナンバーワン・ネクストの発表に際して、BMWグループは、「燃料電池技術の開発は継続しており、最新のテスト車両の航続距離は、700kmに到達した」と公表している。

BMWグループは2011年12月、トヨタ自動車との間で、次世代環境車・環境技術における中長期的な協力関係を構築することで合意。2013年1月、両社は協業に関する正式契約を締結した。

両社の協業の具体的な内容のひとつが、燃料電池(FC)システムの共同開発。BMWとトヨタは、ゼロエミッション社会の実現に向け、FC技術の普及を共通の目標とし、中長期的な協力を進める。2020年を目標に、両社の技術を持ち寄り、FC車の普及拡大を目指し、FCスタックシステムをはじめ、水素タンク、モーター、バッテリーなど、FC車の基本システム全般の共同開発を行う。また、FC車の普及に必要な、水素インフラの整備や規格・基準の策定に向けて協力していく、と発表していた。

その後、BMWグループは2015年7月、BMW『5シリーズGT』をベースにした燃料電池プロトタイプ車両を公開。水素満タン状態で、「最大およそ500kmを走行できる」と自信を見せた。

BMWグループは今回、最新の燃料電池テスト車両の航続距離が700kmに到達したと発表。前回のテスト車両から1年を経ずして、航続距離を200km上乗せした計算。燃料電池車の早期の実用化を目指して、開発が順調に進んでいることをうかがわせる。

《森脇稔》

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