SUPER GTシリーズ(GT500クラス)にレクサスRC Fで参戦しているTOM'Sチームの36号車が、通信大手「au」(KDDI)を新たなメインスポンサーに迎えて今シーズンに臨むこととなった。
19~20日の岡山公式テストの時点までは今季仕様のカラーリングが施されておらず、正式なエントリー車名も未定のままだったTOM'S 36号車が、今週末(26~27日)の富士公式テストには「au」カラーを纏って現れた。auはかつて、GT500で別のトヨタ(レクサス)系チームのメインスポンサーを務めていたこともあり、久々の復帰というかたちになる。
国内きっての名門チームTOM'S(トムス、GT500での現チーム名は「LEXUS TEAM TOM'S」)は近年、GT500に2カー体制で参戦しており、そのうちの1台が36号車。今季の車名は『au TOM'S RC F』となった。36番はチーム伝統のカーナンバーでもあり、今季はホンダ時代にタイトル獲得経験もある大ベテラン伊藤大輔と昨季全日本F3王者N.キャシディのコンビが、36番の誇りとauの名を背負ってチャンピオンを目指す(もう1台の37号車はJ.ロシターと平川亮のコンビ、今季もKeePerがメインスポンサー)。
KDDI代表取締役社長・田中孝司氏
「このたび、国内最大のGTレースにおいて、LEXUS TEAM TOM'Sをサポートすることができ、たいへん興奮しております。KDDIは、これまでもSUPER GTの前身である全日本GT選手権をはじめ、モータースポーツの最高峰であるF1に参戦したトヨタチームのスポンサーになるなど、モータースポーツと関わってきました。技術革新が目まぐるしく変化する競争環境には、通信事業と同じ感覚を覚えます。同じ境遇の同志として、チームを応援していきます」。
トムス代表取締役会長・舘信秀氏
「KDDI株式会社さまのご支援を受け『au』カラーでSUPER GTシリーズに参戦できることを非常に光栄に思います。ご期待にお答えするべく、『au TOM'S RC F』の速さを遺憾なく発揮し、シリーズチャンピオン獲得を目指して、みんなが『英雄』になれるよう精進する所存でございます」。
毎年、シリーズの主役の一角といえる活躍を演じ続けつつも、タイトルからは2009年を最後に遠ざかっているTOM'S。36号車がニューカラーとなって心機一転の今季は、宿命のライバルともいえるNISMOチームおよび日産勢の3連覇を阻止して7年ぶりの頂点奪取、これが絶対的な目標となる。