オリジナルバイク「ロードホッパー」シリーズの新モデル『Type5 EVO』『Type9 EVO』を初出展したプロトは、その心臓部分のS&S社製エンジンをはじめ、同社の新パーツブランド「プロフェスト」、マフラーのアクラポヴィッチなど、取り扱うブランド数の豊富さをアピールした。
同社が今回出展したS&S社製エンジンは2種類、1340ccの「ナックルヘッドスタイルエンジン」と「パンヘッドスタイルエンジン」(参考価格120~140万円)だ。
ナックルヘッドは、ハーレーダビッドソンに1936~1947年まで搭載されていた「初のOHVエンジン」で、いまのビッグツインエンジンのルーツといえる。1948~1964年に積まれてたパンヘッドは、ビンテージハーレーで人気の「ヨンパチパン」と呼ばれるモデルに採用されたエンジン。
「どちらもロードホッパーシリーズにすぐに搭載できるよう設計されている」と話すのは、同社広報課広報グループ主任の野呂広之氏。「ハーレー乗りがあこがれるビンテージエンジンの美しい造形はそのままに、S&S社による高い耐久性・信頼性の新品エンジンが手に入るようになった」とも話していた。
また、世界のレースシーンで定評のあるアクラポヴィッチ(AKRAPOVIC)社のエキゾーストのなかで、全国二輪車用品連合会(JMCA)の規定に対応したモデルを2種、初出展。このカワサキ『ニンジャ 250』などに装着可能な「スリップオンラインヘキサゴナルカーボン」(7万1000円)とヤマハ『YZF-R25』や『MT-25』に付けられる「スリップオンラインMotoGPスタイルステンレス」(3万8000円)は、4月上旬に入荷する予定という(価格は全て税別)。
さらに同社は、新たに立ち上げたパーツブランド・プロフェストのラインナップも紹介。「護る・与える・魅せる」がコンセプトの「プロテクション・エンジンガード」や「ツーリングキャリア」などを先行展示していた。
エンジンガードの最大の特徴は、その肌触り。「強い表面保護と、独特の質感を兼ね備えたハンマートン塗装でデザイン性も高めた。材質は、さび発生の懸念と見栄えの上質感、強度の観点から、ステンレス(SUS430)を採用した」という。
野呂氏はこのほか、タンクカバーやタンクバッグ、サドルバッグなどのツーリングアイテムで知られる仏バグスター(BAGSTER)社のシリーズもプッシュ。同社ブースは「会場前面がオリジナル車両『ロードホッパー』シリーズの展示、その奥にロードホッパーのルーツとなるワンオフカスタム車を置き、さらに奥のフロアに各種パーツ類を集めた」と話した。