交通取締りの警官をクルマではねて殺害の被告、殺意を否認

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昨年3月、大阪府大阪市浪速区内で交通違反の取締りを行っていた警官をクルマではねて殺害したとして、殺人などの罪に問われた32歳の男に対する裁判員裁判の初公判が7日、大阪地裁で開かれた。被告は殺意を否認している。

問題の事件は2015年3月12日の午後4時5分ごろ発生している。大阪市浪速区恵美須東3丁目の市道(片側1車線の直線区間)で交通違反の取締りを行っていた大阪府警・浪速署員が、右折禁止となっている交差点を右折してきた軽乗用車を発見。50歳(当時)の男性巡査部長が車道に出て停止を命じたところ、一旦停止したクルマは再発進して巡査部長に衝突。路上に転倒した巡査部長をひきずり、乗り越えるようにして逃走した。巡査部長は近くの病院へ収容されたが、腹部強打による内臓損傷などが原因で約7時間後に死亡している。

警察では殺人事件として捜査を開始していたが、後にナンバープレートの窃盗容疑で逮捕した31歳(当時)の男が事件に関与していたことが明らかとなり、検察はこの男を殺人などの罪で起訴していた。

7日に大阪地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で、被告の男は「警官をはねてしまったことは間違いないが、クルマの進路上で警官が自ら転倒し、避けることができなかった。殺すつもりはなかったし、アクセルも踏んでいない」などと主張。被告弁護側も「殺人ではなく、傷害致死に留まる」とした。

これに対して検察側は冒頭陳述で「被告は無免許運転や覚せい剤使用の発覚を恐れて逃走した。転倒した警官を加速しながらはねており、殺傷する危険性を認識していた」と指摘している。
《石田真一》

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