ホンダは、一部改良・モデルチェンジを実施した自走式小型耕うん機『サ・ラ・ダ FF500』、小型耕うん機『プチな』『こまめ』の体験会を開催。埼玉県宮代町の複合観光農園「新しい村」で、耕うん機市場や新型モデルの説明、畑での実機走行などが行われた。
ホンダの耕うん機は、小回りが効きコンパクトな車軸ローター式、パワフルなリアロータリー式、3輪の扱いやすいフロントロータリー式の3タイプでラインナップ。そのなかにも、畑の広さが30坪、100坪、300坪に対応した各モデルを展開している。
今回、モデルチェンジした機種は「プチな」と「こまめ」。100坪クラスの車軸ローター式「こまめ」(9万9144円~)は、同社耕うん機のベストセラーモデルで、15年ぶりのモデルチェンジ。農家をはじめ家庭菜園などのホビーユースまでで高い支持を得ているという。
「こまめ」よりも小さく、30坪クラスの車軸ローター式「プチな」(6万8580円~)は、エンジンカバーデザインとローター形状を一新。扱いやすさをさらに向上させたという。
また、一部改良が加えられた自走式小型耕うん機「サ・ラ・ダ FF500」(22万5720円)は、作業に合わせて握り位置を自由に選べる補助バー付きループハンドルや、軽い力で耕す深さ調節が可能なレバーをフロントホイールアームに採用し、扱いやすさを追求したという。
体験会の冒頭、ホンダの取締役執行役員・汎用パワープロダクツ事業本部長の五十嵐雅行氏は「こうした耕うん機が、クルマやモビリティと違うのは、流通・小売など、人々の生活に密着している点。『働く人たちを技術で幸せにしたい』という創設者・本田宗一郎の想いで始まり、63年を迎える。こうした汎用製品は、年間販売台数600万台。そのうち420万がエンジンOEM単体供給で、約180万台が完成機の販売だ」と伝えた。
「これらの実績は、完成機の耐久性や信頼性、扱いやすさは、汎用エンジンの搭載によるところが大きい。今回、デザインやマーケティングに女性を起用し、新たな女性ユーザー層の開拓、市場拡大を図っていきたい」(五十嵐氏)。
会場には、デザインやマーケティングを担当した女性スタッフも登壇。家庭用耕うん機市場の現状や、デザインについて解説したあと、畑では慣れた手つきで耕していく“デモ走行”を見せていた。