【ホンダ アフリカツイン】これぞアフリカツイン! 胸を張って言える…開発責任者

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2月22日に新発売されるCRF1000L Africa Twin。
  • 2月22日に新発売されるCRF1000L Africa Twin。
  • CRF1000L Africa Twin 開発責任者、本田技術研究所二輪R&Dセンターの飯塚 直氏。
  • CRF1000L Africa Twin 開発責任者、本田技術研究所二輪R&Dセンターの飯塚 直氏。
  • CRF1000L Africa Twinメディア向け試乗会にて。
  • 2月22日に新発売されるCRF1000L Africa Twin。
  • CRF1000L Africa Twinメディア向け試乗会にて。
  • CRF1000L Africa Twin 開発責任者、本田技術研究所二輪R&Dセンターの飯塚 直氏。
  • CRF1000L Africa Twinメディア向け試乗会にて。

モトスポーツランドしどき(福島県いわき市)にて2月16~18日に開かされた『CRF1000L アフリカツイン』のメディア向け試乗会。開発責任者である本田技術研究所二輪R&Dセンターの飯塚 直氏は、こう言う。まず、アフリカツインの歴史について。

「アフリカツインは1988年にホンダが世界に先駆け、アドベンチャースポーツというコンセプトで、XRV650というモデルで具現化し、新しい価値観とともに新たな市場創造に挑戦しました。その後も、世界の多くのお客様に アフリカツインのコンセプトや価値観が支持され、1988年の発売開始から全世界で累計約7万3000台を販売し、生産終了後も多くのお客様に愛用され続けています」

「先進国の大型オン・オフ市場は拡大傾向で、安定した販売を続けています。1987年までの主は、B社の小さな市場でしたが、88年にアフリカツインが参入すると、その後Y社などが参入し、パリダカレプリカなどのモデルで市場が活性化しました」

「1990年にアフリカツインが750ccになり、2000年からバルデロにスイッチ。B社のGSはユーザーのツアラー志向の高まりを受け、排気量を拡大させ、高速移動に対応しています。また、その頃になりますと、アフリカツインの後を追ったモデルが続々とリリースされ、2004年にはF800GSが発売され、B社はオフ志向のモデルを追加しております」

続けて飯塚氏は、新型アフリカツインの開発経緯についてこう述べた。

「ホンダがクロスオーバーコンセプトを導入したのは2012年でした。少し遅れてお客様の要望に応えるべくアドベンチャーモデルの先駆であるアフリカツインを復活するために、アフリカツインが大好きなメンバーが新しいアフリカツインの構想を練り出しました」

「ちょうど時を同じくして、24年ぶりにダカールラリーに参戦した2013年の頃です。我々開発チームは、アフリカツインの名を称するのであれば、オフロードの走破性能が高いことは必須条件であり、加えて、オフロードに行くまでの高速走行を含むオンロードでの移動は荷物を積載しても快適に走行できること。この目標を高次元でマッチングさせること。これが実現できなければ真のアフリカツインではないと考えました」

「他のモデルも研究しましたが、あくまでもお手本はアフリカツイン、それ以外はありませんでした。私たちがつくりたかったのは、目指したのはアフリカツイン、他のモデルとは一線を画すモデルです」

そして開発チームについても言及。さらに、その完成度の高さに自信を見せた。

「開発チームにはオフロードが好きなメンバーが揃っており、開発にあたっては私とチームは対立したり、時には私が強引に決めたり…。まぁ、オフロードが好きなメンバーなので、まるで猛獣のようなところがあるのですが、まるで私は猛獣遣いのようでして、総じて開発は楽しいものでした」

「その甲斐あって、自らアフリカツインと胸を張って言えるモデルができたと自負しております」

「昨年11月末から12月中旬にかけて南アフリカで開催したグローバルジャーナリスト試乗会では、あらゆるアドベンチャーモデルを試乗している欧米のジャーナリストの皆様方に、これはアフリカツインであると認めていただくことができました」

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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