トヨタ自動車とホンダの労組が2月17日に提出した要求によると、賃金改善(ベースアップ=ベア)は3000円で同額だが、一時金は過去最高水準のトヨタと、昨年を下回る要求となったホンダで明暗を分けた。
トヨタはベアのほかに賃金制度維持分として昨年と同額の7300円を要求に盛り込んでいる。両社の昨年のベアは6000円の要求に対し、回答はトヨタが4000円、ホンダは3400円だった。
一方、年間一時金はトヨタが7.1か月分(約258万円)と、昨年要求の6.8か月(満額回答)に0.3か月分上積みした。金額では過去最高だった2007年レベルとなる。ホンダは昨年要求の5.9か月(満額回答)を下回る5.8か月の要求とした。
両社の16年3月期の連結純利益予想は、トヨタが過去最高見込みなのに対し、ホンダは前期比ほぼ横ばいにとどまる内容となっており、こうした業績が一時金の要求にも反映された格好だ。