欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは1月上旬、2015年の商用車(LCV=軽商用車)の世界新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は43万0800台。前年比は3.5%減と、マイナスに転じた。
市場別では、信用不安を抜け出して好調だった西欧が、前年比2.5%減の28万4600台と後退。地元、ドイツも7.5%減の11万1100台にとどまる。
しかし、英国は前年比4.7%増の4万7300台と好調さを維持。スペインも17.6%増の1万0500台と、引き続き伸びる。
一方、東欧は3万1200台にとどまり、前年比は17.3%減と、3年連続のマイナス。南米は、7.5%減の3万4100台と、減少傾向。中東は3万4700台を売り上げ、前年比は26.7%増と好調だった。
車種別では、『Tシリーズ』が前年比1.4%増の17万1100台で、最量販車に。『キャディ』が前年比10.8%減の13万2900台で、これに続く。中/大型バンの『クラフター』は、2.5%増の5万0400台を売り上げる。小型ピックアップトラックの『アマロック』は、2.1%減の7万6500台と、2年連続で前年実績を下回っている。