15日まで開催される自動車次世代技術展「オートモーティブワールド2016」。海外からの出展企業も年々増加してきているというが、台湾・台中のT.G.Q(Taiwan Golden Quality Motor Technology、昌旺汽材工業)は、ブース全体のつくりは地味だが、自社のコントロールアームを「『美』の哲学」という一風変わった切り口で日本企業にアピールしていた。
ブースでは、長机に無造作に置かれたコントロールアームが並び、女性スタッフが2人待機している。「これらコントロールアームは、BMWやトヨタ、日産のクルマ向けに供給されている」とその女性。
壁面には自社製品のクラフト性と美しさを訴えるポスターが貼られている。そこには「湾曲や複雑な曲面の専門家。なめらかでやわらかい感触、傷なし、バリなし」「カッティングの工芸」といったコピーが添えられていた。
「台湾初のTS16949を取得した」(同)という同社が「日本のアフターサービスマーケットに進出する台湾初の業者」と売り込むコントロールアームなどは、ブースで気軽に触れることができる。