JFEスチールは1月12日、インドネシア子会社の自動車用溶融亜鉛鍍金製造設備を稼動開始したと発表した、
JFEスチールは、インドネシア子会社を通じ、同国初の自動車用溶融亜鉛鍍金製造設備の建設工事を首都ジャカルタから南東約30kmの西ジャワ州ブカシ県MM2100工業団地内で進めてきたが、今回、当初計画を2か月前倒して、同設備を稼動させた。年間生産能力は40万トン。今後は試験生産、顧客の承認を経て、本格的に営業生産を開始する予定だ。
インドネシアは、多くの自動車会社が生産・輸出拠点を構える東南アジア第2位の自動車生産国であることに加えて、今後さらなるマーケットの成長が期待されることから、自動車用高級薄板鋼板の需要拡大が見込まれている。
同社は同設備の稼働開始により、既に稼動中の中国、タイに続きアジア地域の3拠点で自動車用溶融亜鉛鍍金製造設備を展開することになる。またインドでは、提携先のJSWスチールが建設した溶融亜鉛鍍金鋼板製造設備への製造技術の供与を推進。これらを通じ、各国で拡大する自動車会社の現地調達需要および高度化する製品ニーズに対応していく。