日産自動車の西川廣人副会長は1月5日、都内で開かれた自動車工業団体賀詞交歓会で報道陣の囲み取材に応じ、2016年について「中期目標の達成に尽きる。次の成長の土台をつくる」と抱負を語った。
西川副会長は「中期計画の最終年になる。それの目標としている8%台の経営効率にとにかくもっていく、これが一番」と強調。
その上で「それができれば次のステップのベースになるので、土台を固める一番大事な年。それに尽きる」と語った。
中計目標のひとつに掲げているグローバルシェア8%の達成に関しては「それぞれのマーケットをみるとうまくいっているところもあれば、そうでないところもある。またマーケットのミックスが変わると、それがシェアに影響してしまう。例えば日本の全需が大きくなれば、日本のシェアアップに貢献するが、なかなか自分達だけではできない要素もある。成長目標を持つのは大事なので、非常に達成が難しい環境ではあるが、ターゲットとしてはずっとやっていく」と説明した。