神戸市と阪神電気鉄道は11月10日、阪神本線芦屋~魚崎間の下り線を12月12日の初発から高架線に切り替えると発表した。
東灘区内の芦屋駅西方(神戸・芦屋市境)から住吉駅東方までの約4kmを高架化し、11カ所の踏切を解消する連続立体交差事業(連立事業)の一環。このうち魚崎駅西方から住吉駅東方までの約0.8kmは2002年11月までに高架線に切り替えられ、2005年8月までに工事を完了している。
神戸・芦屋市境から魚崎駅西方までの約3.2kmは2006年11月から工事に着手。2009年4月18日に上り線、2010年10月2日に下り線の仮線切替がそれぞれ完了し、その後は下り線の高架橋工事が進められてきた。今回の下り線切替で青木駅と深江駅の下り線ホームも高架ホームに切り替えられる。
阪神電鉄によると、下り線の高架化により踏切の遮断時間が短縮され、交通渋滞の緩和や列車運行の安全性の向上が図られるという。下り線の高架切替後は仮下り線の線路を撤去し、上り線の高架橋を建設する工事が始まる予定。2019年度の完全高架化を目指す。