日野自動車の市橋保彦社長は10月27日に都内で開いた決算会見で、国内のトラック市場について「年間18万台くらいのレベルが、これからも続くのではないか」との見通しを示した。
その理由を「建設需要は若干減り気味だが、カーゴ系は比較的堅調で、架装に少し時間を頂いている状態。2003年頃にあった排ガス規制時に販売された車両の代替需要もそろそろ本格化することを合わせていくと、だいたいそれくらいの規模になる」と、市橋社長は解説した。
日野では小型トラックと普通トラックを合わせた2015年度の新車需要を当初、17万6000台と予測していたが、今回18万台に上方修正した。その内訳は普通トラックが1500台、小型トラックが2500台ずつ上乗せしたという。
また市橋社長は「世界的な都市化やイーコマースに伴う小口配送の増加を背景にグローバルでみて小型トラックはこれからも大切になっていく」と指摘した上で、「小型トラックを強化していく」方針を明らかにした。